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「せっかくソーラーパネルを設置しても、火事になったらどうしよう……」
ソーラーパネルの導入を検討する際、上記のような火災リスクへの不安を感じて足踏みしてしまう方も多いでしょう。結論からお伝えすると、ソーラーパネルの火災リスクに対して過度な心配は不要です。ソーラーパネルの火災で放水できないなどの話には誤解があり、火災事故の多くは正しい知識と適切な対策で未然に防げます。
本記事ではソーラーパネルの火災原因を紹介し、「保険が適用されるか」などの疑問や火事を起こさないための予防策についても解説します。本記事を読めば、ソーラーパネルの火災に関して正しい知識を習得できます。ソーラーパネルの火災を未然に防ぐ術を学び、万全な状態で自宅へ導入しましょう。
ソーラーパネルの火災リスクは高い?事故の現状と確率
結論から言うと、ソーラーパネルが原因で火災が起きる確率は非常に低いのが現状です。メディアで取り上げられる事故はインパクトが強いため、燃えやすい印象を持ちがちですが統計データは異なる事実を示しています。実際に、消費者庁のデータによると住宅用太陽光発電システムにおける火災事故などの報告数は以下のとおりです。
- 調査期間:2008年〜2017年の約10年間
- 火災などの事故報告数:127件
太陽光発電協会の調査によれば、2017年時点で住宅における太陽光発電システムの普及数は約200万戸以上に及んでいます。そのため、確率に換算すると住宅用ソーラーパネルにおける火災事故の発生率は0.006%以下となります。
上記の数値は、石油・電気ストーブなどの暖房器具による火災発生率と比較しても非常に低い数値です。「ソーラーパネル=火事になりやすい」の認識は、統計的には誤解であると言えます。そもそも、ソーラーパネル自体は以下のように火災が発生しにくい素材で構成されています。
- 強化ガラス:表面を覆うカバー(不燃性)
- アルミフレーム:外枠(難燃性)
- シリコンセル:発電素子(難燃性)
- バックシート:裏面保護材(難燃性プラスチック)
よって、ソーラーパネル自体が発火源となって燃え広がるケースは稀です。火災の多くはソーラーパネルそのものではなく、配線や接続部分のトラブルから発生しています。
参考:住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等|消費者庁
ソーラーパネル火災の主な原因は3つ
ソーラーパネルで火災が起きる主な原因は、以下の3つがあげられます。
- 施工不良による配線トラブル
- 経年劣化とメンテナンス不足
- 台風や地震などの自然災害・外的要因
ソーラーパネルにおける火災の発生を未然に防ぐためにも、上記原因への対策は念入りに行っておきましょう。
原因1:施工不良による配線トラブル
ソーラーパネルにおける火災原因の多くを占めるのが、設置工事段階でのミスや手抜き工事です。消費者安全調査委員会の報告でも、以下のようなケーブルやコネクタ部分からの発火事例が多数指摘されています。
- オスとメスのコネクタがしっかりと嵌合(かんごう)しておらず、接触抵抗が増大して異常発熱する
- ケーブルを鋭利な架台に挟み込んだり、無理に曲げたりして被覆が損傷し、そこから漏電して火花が発生する
- 互換性のないメーカー同士のコネクタを無理やり接続し、隙間が生じて発火する
上記の配線トラブルは、ソーラーパネルに関する知識不足やコストカットを優先する業者が引き起こす人災です。逆に言うと、技術力の高い信頼できる業者が正しい施工を行えば、上記のリスクをほぼゼロにできます。
参考:住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等|消費者庁
原因2:経年劣化とメンテナンス不足
長期間の使用でソーラーパネルの部材が劣化し、発火につながるケースもあります。ソーラーパネルは屋外で風雨に晒され続けるため、残念ながら以下のような劣化は避けられません。
- コネクタの腐食:雨水の浸入や湿気により金属部分が腐食し、抵抗値があがって発熱する
- ケーブルの劣化:紫外線によりケーブルの被覆が硬化・ひび割れを起こし、内部の導線が露出する
- バイパスダイオードの故障:影がかかった際に電流を迂回させる部品であるバイパスダイオードが故障してパネルの一部が異常発熱する
ソーラーパネルの設置から10年以上経過している場合は、特に注意が必要です。4年に1度の定期点検を行い、ソーラーパネルおよび発電システムにおける経年劣化の予兆を早期に発見して火災を防ぎましょう。
原因3:台風や地震などの自然災害・外的要因
以下のような外部からの衝撃や浸水などの自然災害も、ソーラーパネルにおける間接的な火災の原因になります。
- 飛来物による破損:台風で屋根瓦や看板などが飛んできてパネル表面が割れ、雨水が浸入してショートする
- 水害による浸水:パワーコンディショナなどが浸水し、漏電火災を引き起こす
- 獣害:ネズミやハクビシンなどがケーブルを噛み切り、ショートさせる
自然災害は防ぎようがありませんが、火災保険や動産総合保険への加入で金銭的なリスクには備えられます。加入中の保険が風災や水災をカバーしているか、今一度確認しておきましょう。
蓄電池も火災の原因になる?
近年、太陽光パネルとセットで導入されるケースが多い蓄電池ですが、火災リスクがないわけではありません。蓄電池で火災が発生する主な原因は、リチウムイオン電池の熱暴走です。過去にはモバイルバッテリーやEVの発火事故がニュースになりましたが、家庭用蓄電池も同様の化学反応を利用しています。
ただし、現在はJIS規格などの安全基準が厳格化されており、異常発熱を検知して自動停止するシステムが蓄電池に組み込まれています。なお、蓄電池における火災のリスクを下げるポイントは以下のとおりです。
- 安全基準をクリアした国内メーカーや信頼性の高い海外大手メーカーを選ぶ
- 直射日光が当たる場所や高温多湿な場所への設置を避ける
- 「基礎を高くする」「2階に設置する」など水没リスクの低い場所に蓄電池を置く
ソーラーパネルと同様に、蓄電池も安さだけでなく安全性を重視した製品選びが重要です。
ソーラーパネルは放水できない・消火できないの噂の真相
ネット上で見かける「ソーラーパネルがある家は火事になっても放水・消火できない」との噂ですが、結論から言うと半分正解で半分間違いです。正確には、「感電の危険があるため居住者による放水はNGだが、消防隊による消火活動は可能」が真実です。
「家が燃え尽きるのをただ見ているしかない」などの心配はないため、安心してください。以下では、「なぜ一般の方による放水・消火が危険なのか」と万が一における正しい対処法を解説します。
感電リスクがあるため、一般人の放水はNG
もし自宅の屋根から火が出ても、絶対に水道ホースなどで水をかけてはいけません。水道ホースなどで直接火に放水してはいけない理由は、水を通して電気が体に流れる感電のリスクがあるためです。
基本的にソーラーパネルは光がある限り発電し続けるため、昼間はもちろん火災による炎の光でもパネルは機能します。また、パワーコンディショナの運転を停止してもソーラーパネルからケーブルまでの区間には常に電気が流れている状態です。そして、一般的な水道水は電気を通しやすく、放水する際はホースを伝って高電圧が人体に流れる恐れがあります。
住宅用太陽光発電システムでも、電圧は300V近くに達するケースがあり、感電すれば命に関わる危険な電圧です。初期消火であっても、居住者自ら屋根上のパネルに向けて放水するのは絶対に避けてください。
自宅で火災が起きた時の正しい対処法
万が一、ソーラーパネルを設置した自宅で火災が発生した場合、被害を最小限に抑えるためにも以下の手順で対処しましょう。
| ステップ | 理由・注意点 |
| 1.速やかに避難する |
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| 2.119番通報時に「ソーラーパネルがある」と伝える |
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| 3.パネルや配線には絶対に触れない |
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ソーラーパネルの火災に火災保険は適用される
ソーラーパネルの火災被害は、基本的に一般的な火災保険で補償されます。多くの保険会社では、ソーラーパネルを建物の一部または建物付属設備として扱っているためです。
そのため、特別な保険に別途加入しなくても既存の火災保険でカバーできるケースが大半です。ただし、契約内容や災害の原因によっては対象外となる場合もあるため、火災保険の仕組みを正しく理解しておきましょう。
一般的な火災保険の補償範囲
「ソーラーパネルが火災保険でどのように守られるのか」について、具体的な補償範囲を整理します。基本的には、以下のように火災だけでなく自然災害による損害も対象になるケースが一般的です。
| 事故の種類 | 補償の可否 | 具体的なケース例 |
| 火災 | ○ | 配線ショートによる発火、近隣からのもらい火 |
| 落雷 | ○ | 落雷による過電流でパネルやパワーコンディショナが故障 |
| 風災 | ○ | 台風で飛来物が当たりパネルが割れた |
| 雪災・雹災 | ○ | 「雪の重みで架台が歪んだ」「ひょうでガラスが割れた」 |
| 水災 | △ | 洪水で床下浸水しパワーコンディショナが故障(※契約プランによる) |
なお、ソーラーパネルが後付けの場合、保険金額を増額変更していないと全額補償されない可能性があります。保険会社へ連絡し、ソーラーパネルを設置した旨を申告・手続きしているか必ず確認してください。
メーカー保証や施工店保証の確認ポイント
火災保険とあわせて確認したいのが、メーカーや施工店が独自に提供する保証制度です。メーカー・施工店の保証は、火災保険ではカバーしきれない範囲を補完してくれるため重要です。なお、ソーラーパネルにおける一般的なメーカー保証・施工保証の内容は、以下のとおりです。
| 保証の種類 | 内容 | 期間(目安) | 注意点・重要性 |
| メーカー保証 | 製品自体の不具合や規定値を下回る発電量の低下を保証 | 10年〜25年 |
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| 施工保証 | 施工ミスによる雨漏りや配線不良によるトラブルを保証 | 10年〜15年 |
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火災保険が適用されないケース
ソーラーパネルの火災も補償範囲となる火災保険ですが、保険に入っているから絶対安心とは限りません。以下のケースでは、通常の火災保険だけでは補償が受けられないため注意が必要です。
| 火災保険が適用されないケース | 具体的な状況・理由 | 対策・注意点 |
| 地震・噴火・津波 | 地震による倒壊・出火や津波による破損は、通常の火災保険では免責(対象外)となる | 地震・噴火・津波へ備えるには、火災保険とセットで地震保険に加入する必要がある |
| 経年劣化 | 単なる老朽化・サビ・摩耗による故障は自然な劣化とみなされ、保険の対象外 | 故障を防ぐため、定期的な点検とメンテナンスを行う |
| 重大な過失 | DIYでの不適切な改造や明らかなメンテナンス不良が原因で火災が起きた場合 | 専門業者にソーラーパネルの設置を依頼し、定期的なメンテナンスを実施する |
特に、日本においては地震に起因するソーラーパネルの火災リスクは無視できません。ソーラーパネルの設置を機に、地震保険の加入状況や補償額も見直しましょう。
ソーラーパネルの火災リスクを下げるための予防策
ソーラーパネルの火災リスクを下げるための予防策として、以下の3つがあげられます。
- 定期的なメンテナンスと点検を実施する
- 落ち葉や鳥の巣対策でホットスポットを防止する
- 信頼できる施工業者を選ぶ
上記の予防策を実践し、ソーラーパネルの火災を未然に防ぎましょう。
定期的なメンテナンスと点検を実施する
ソーラーパネルを設置した後は、定期的なメンテナンスと点検を実施しましょう。ソーラーパネルはメンテナンスフリーではなく、安全に使い続けるためには4年に1度以上の定期点検が推奨されています。ソーラーパネルの火災リスクを下げるためにも、具体的に以下の点検を実施してください。
- 目視点検(毎月):パネルの割れや架台のサビ、異音や異臭がないかを確認
- 数値測定(定期):絶縁抵抗測定を行い、漏電の兆候がないかチェック
- サーモグラフィ検査:赤外線カメラでパネルを撮影し、異常発熱している箇所を早期発見する
なお、異常発熱は肉眼で見抜けないため、専門業者による点検を入れて火災につながる小さな不具合を未然に摘み取りましょう。
落ち葉や鳥の巣対策でホットスポットを防止する
パネル表面の汚れや障害物は発電効率を下げるだけでなく、ホットスポット現象の原因になります。ホットスポット現象とは、落ち葉や鳥のフンでパネルの一部に影ができると当該部分が電気抵抗となって異常発熱する現象です。
ホットスポット現象が起きると最悪の場合、ソーラーパネルが焼損して火災に至ります。また、ソーラーパネルと屋根の隙間に鳥が巣を作ると以下のリスクも発生します。
- 巣の材料が乾燥し、着火剤となる
- 鳥がケーブルを突き、被覆を損傷させる
近くに大きな木がある場合は定期的に剪定し、ソーラーパネルの洗浄を専門業者に依頼してこびりついた汚れを除去しましょう。ソーラーパネルを設置する際に防鳥ネットを取り付け、鳥の侵入を防ぐのも有効です。
信頼できる施工業者を選ぶ
火災原因の大部分は施工不良であるため、技術力が高く安全基準を遵守する施工業者を選ぶのが効果的な予防策です。「初期費用が安いから」などの費用面だけで施工業者を選ぶのは非常に危険です。コストカットのために粗悪な部材を使ったり、安全確認の手順を省いたりする悪質な業者も存在します。
技術力が高く安全基準を遵守する有料業者を見極めるためには、以下のポイントを確認しましょう。
- メーカー認定の施工IDや電気工事士の資格を持っているか
- 豊富な施工実績があり、トラブル事例への対応ノウハウを持っているか
- ソーラーパネル設置後の定期点検や万が一のトラブル対応が契約に含まれているか
まずは複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく施工内容の安全性や保証体制について詳しく質問してみてください。誠実な業者であれば、リスクや安全対策についても隠さず丁寧に答えてくれるはずです。
なお、ソーラーパネルの設置業者を探す際は「そらトク」の利用がおすすめです。そらトクでは厳しい審査基準をクリアした業者の中から、お客様の希望条件に合った最大5社の提案を完全無料で比較できます。
太陽光に精通した専門スタッフのサポートもあるため、設置後のトラブル対応も含めて初めての方でも安心して任せられます。最短30秒の簡単な入力で、信頼できる設置業者を見つけてお得にソーラーパネルを導入しましょう。
まとめ:優良業者を利用してソーラーパネルの火災を未然に防ごう
ソーラーパネルの火災に関して、統計的な火災発生率は極めて低く万が一の際も消防隊による適切な消火活動が行われます。「自宅が燃え尽きるのをただ見ているしかない」などの噂は誤りであるため、安心してソーラーパネルの導入を検討しましょう。
しかし、リスクを限りなくゼロに近づけるためには火災原因の多くを占める施工不良を徹底的に防ぐことが不可欠です。配線ミスや手抜き工事は、ソーラーパネルを長期間使用するうえで致命的なリスクとなり得ます。つまり、ソーラーパネルの導入において重要なのはパネルの性能や価格以上に確かな技術を持つ施工業者を選ぶことです。
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