「太陽光パネルが壊れたり、寿命を迎えたりしたとき、処分するのにどのくらいかかるのだろうか」

 

太陽光発電の導入を検討中の方やすでに利用中の方で、使用済みソーラーパネルの処分方法が気になってはいませんか?

 

ここでは、使用済みソーラーパネルの処分費用や、正しい廃棄方法を紹介します。法律やリサイクル制度、将来の廃棄リスクを踏まえた上で、信頼できる業者に依頼する方法をまとめていますので、最後までご一読ください。

 

h2:ソーラーパネルの処分は専門業者に依頼すべき理由

太陽光パネルは、一般の家電や粗大ごみとは異なり、処分する際は正しい手続きが求められます。特に、環境への配慮や法的な責任を考えると、専門的な知識を持つ業者に依頼するケースが一般的です。

太陽光パネルの廃棄が難しい環境問題

太陽光パネルには、微量ながら鉛やセレンといった有害物質が含まれているものがあります。そのため、不適切な方法でパネルをそのまま埋め立てたり、破損させたりすると、環境問題を引き起こすリスクがあるため細心の注意が必要です。土壌や地下水を汚染する有害物質の流出防止を意識して処分に取り組む必要があります。

 

また、パネルにはガラスやアルミニウムといった資源が多く含まれています。そのため、資源の節約のためにもリサイクルが基本です。パネル素材の再利用を通して、資源を節約できるほか、製造プロセスにおけるエネルギー消費を減らすことにも繋がります。

このように、太陽光パネルが与える環境負荷を最小限に抑えるためにも、正しい処理方法で処分しなければなりません。

住宅用と産業用で異なる法的な処理方法

太陽光パネルの処分方法には、住宅用や産業用など設置した目的や規模によって、法的に取り扱い方法が異なります。

例えば、一般家庭の屋根に設置された住宅用太陽光パネルは「一般廃棄物」に分類されることが一般的です。一方で、産業施設や工場など事業活動のために設置された産業用太陽光パネルは「産業廃棄物」として扱われるため、一般廃棄物に比べ、より厳格な処理が義務付けられています。

 

このように、一般廃棄物と産業廃棄物のどちらにカテゴライズされるかによって、収集・運搬方法や処理方法をはじめ、処分全体の費用も大きく変わってきます。特に産業廃棄物は、排出事業者(事業主)が処理責任を最後まで負わなければならないため、委託先の業者の選定が非常に大切です。

 

参照:環境省「太陽光発電設備を廃棄処理する際の 留意点について」

 

一般のゴミとして処分できない理由

太陽光パネルは構造上、分解や分別が難しい商品です。複数の素材が強固に接着されているため、リサイクルには特殊な設備が求められます。

一例として、パネルのフレームはアルミニウム、発電部分はガラスやシリコン、内部配線は銅などが含まれており、容易に剥がすことはできません。そのため、通常の自治体のごみ処理施設では受け付けてくれないケースが大半です。

 

もし、そのまま一般ごみとして出してしまうと、処理施設の故障の原因になったり、廃棄物処理法に抵触したりするなど、責任を負う場合が出てきます。パネルは重量も大きいため、集積所に不法投棄された場合、施設のダメージだけでなく環境面での危険性も高まります。

廃棄物処理法と排出事業者の責任

太陽光パネルを廃棄処分したい場合は、廃棄物処理法における「排出事業者(解体・撤去業者)」に依頼するのが通常です。

特に産業用パネルの場合、排出事業者はパネルが廃棄物処理業者 (収集運搬・ 処分業者)の手で最終処分されるまで、その適正な処理について責任を持たなければなりません。

具体的には、適正な廃棄物処理業者への委託、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の交付・管理などの責任があります。特に、マニフェストは、パネルが不法投棄されず、定められたルートで処理されたことを証明する重要な書類となるので、交付されているかが非常に重要です。

 

このような理由から、使用済みソーラーパネルを専門業者に委託して処分することで、設置・使用している方も法的な責任を果たすことにつながります。

 

参照:環境省「太陽光発電設備を廃棄処理する際の 留意点について」

 

使用済みパネルの処分にかかる費用相場と内訳

太陽光パネルの処分にはまとまった費用が発生します。「無料で引き取ってくれる業者はいないだろうか」という質問を耳にすることがありますが、残念ながらある程度のコストがかかるのが現状です。

 

ここでは、使用済みソーラーパネルの処分費用の目安と内訳を紹介します。

 

処分・廃棄にかかる費用の目安はいくら?

太陽光パネルの処分費用は、パネルのサイズや容量、設置場所、地域などにより様々です。

 

例として、一般的な住宅用(4kW~5kW程度)の太陽光パネルの場合、取り外し費用を含めると1枚あたり数千円から1万円台が目安となっています。ただし、一般に処分費用の総額には、屋根の修繕費用や、パワーコンディショナーなどの周辺機器の撤去費用が含まれていないことが多いため、最終的な費用はこれより高くなることを念頭に置いておきましょう。ソーラーパネルの処分には、撤去費用に加え、屋根の形状による作業の難易度や、パネルや架台等の処分費用、廃棄物の運搬費用なども必要です。特に、足場が必要な場合や、取り外す作業で屋根材を傷つけないよう手間がかかるケースでは、費用がさらに高くなる傾向があります。

 

家庭用太陽光発電のパネルが10枚として、処分費用の総額はおよそ10万円から15万円必要です。

 

参照:ネイチャーラウンジ「太陽光発電の撤去費用は10万円〜100万円程度!損をしないための撤去方法を解説」

廃棄費用の主な内訳(取り外し・運搬・処理)

処分費用の主な内訳は下記の3つです。

 

1.取り外し費用

屋根からソーラーパネルや架台、関連機器(パワーコンディショナーなど)を安全に取り外す作業代です。高所作業になるため、安全管理と屋根への影響に配慮した作業が求められます。

 

2.運搬費用

屋根から取り外したソーラーパネルを、排出業者に引き渡すまでの費用です。廃棄物の重さや大きさ、現場から業者までの距離によって金額が変動します。パネルは割れやすいため、運搬には特に注意が必要です。そのため、梱包や車両の手配で費用がかさむ場合があります。

 

3.処理費用

排出業者がパネルを解体し、リサイクル可能な素材を分別したり、廃棄物処理業者で最終処分を行ったりする費用です。リサイクルに対応した処理施設ほど環境負荷は少なくなりますが、処理コストは高くなる傾向があります。特にパネルのリサイクル率はまだ思うように伸びていないため、処理費用は今後変動する可能性があります。

費用を抑えるための見積もり比較

処分費用を少しでも抑えるためには、導入時と同様に、複数の専門業者から相見積もりを取りましょう。

そして、見積もりを比較する際には、単に「費用の安さ」だけでなく、下記のポイントをチェックしてください。

 

1.処理方法

最終的な処分方法は「埋立処分」または「リサイクル」になるのか、確認しましょう。特に、環境に配慮したリサイクル処理を希望する場合、業者の処理フローが信頼できるかまで確認することをおすすめします。適切にリサイクル処理を行っている業者を選ぶことで、結果的に環境負荷への影響を可能限り減らせます。

 

2.費用の内訳

見積書に取り外し、運搬、処理の各費用が明記されているか確認しましょう。例えば、「一式」といったあいまいな表記ではなく、各工程の費用がわかりやすく明記されている業者は信頼度が高いと言えます。

 

3.業者の許可の有無

産業廃棄物の収集運搬・処分に関する必要な許可を持っている業者か確認してください。なお、産業廃棄物収集運搬業と処分業の許可は別々ですので、注意しましょう。適切な処理を確実にするなら、業者に直接許可証の有無や有効期限を確認してください。

将来を見据えたリサイクルと積立金制度

太陽光パネルは設置後、通常20年から30年使用できます。そのため、将来的な廃棄時期に向けて、国や業界では、安全かつ環境に優しい形で処分するための仕組み作りが進行中です。

リサイクルの現状と環境負荷を減らす処理

現在、太陽光パネルのリサイクル技術は開発が進んでいる途中です。ただし、ガラスやアルミニウムなど、分別しやすい素材のリサイクルはすでに行われています。

リサイクルの促進によって、廃棄物を減らし、パネルの製造に必要な資源の再利用を加速させることが大切です。リサイクル率を高めるほど環境負荷を減らす効果も大きくなります。そのためには、パネルを解体し、素材ごとに分別するより精確な技術が必要です。

今後、パネルの主な構成材料として使われているシリコンや銀などの希少資源も効率的にリサイクルできる技術が求められています。

将来の廃棄に備える積立金制度の有無

ソーラーパネルの大量廃棄時代に備え、国は「積立金制度」の運用を義務付けました。FIT制度の認定を受けた産業用パネル(10kW以上)を対象としており、パネルの売電収入の一部を将来の廃棄費用として積み立てておく制度です。

 

積立金制度の整備によって、太陽光パネルを廃棄する際、万一導入当時に設置を担当した事業者が倒産などで処分費用を払えないケースをカバーできます。また、設置事業者は事業継続していても太陽光パネル事業から撤退している場合も、パネルの行き場がなく放置されるリスクを低くできます。

 

一方、住宅用(10kW未満)のパネルについては現在のところ義務化されていません。しかし、廃棄・交換時期は近い将来必ずやって来ますので、計画的に積立や保険の加入を検討しておくことが重要です。

 

参照:太陽光買取センター「太陽光発電の廃棄等費用積立制度とは?金額や期間、対象設備を解説」

FIT制度終了後の適切な処分方法

太陽光発電の固定価格買取制度(FIT制度)の終了にかかわらず太陽光パネルは発電し続けます。しかし、当然、耐用年数を過ぎれば最終的に処分が必要です。

FIT制度終了後の太陽光パネルも、廃棄物処理法に基づき適正な処理が求められます。ただし、FIT終了後も発電事業を継続する場合と、パネルを撤去・処分する場合で、それぞれ異なる手続きが必要になります。

 

なお、電力会社との売電契約を終了し、ソーラーパネルを完全に撤去・処分する場合は、一般的に住宅のリフォームなどと同じく、専門の解体・処理業者に依頼します。

安全かつ適正に処理するための業者選びのポイント

太陽光パネルの処分の依頼先は、一般的な解体業者ではなく廃棄物処理に関する専門知識と許可を持っている業者を選びましょう。

産業用パネルの場合は、産業廃棄物処理業の許可がなければ処理できません。

また、依頼する業者が最終的にどのように処理するのか、処理フローを明確に提示できるところを選びましょう。

 

そして、太陽光パネルの取り扱いに慣れており、屋根を傷つけない丁寧な作業ができるなど、パネル処理の実績が豊富であることも選ぶ際のポイントです。特に、屋根一体型や特殊工法で設置されたソーラーパネルの場合、専門的な知識を持つ業者でなければ、屋根を傷つける恐れがあるため注意が必要です。

 

参照:環境省「太陽光発電設備を廃棄処理する際の 留意点について」

まとめ:安全な処分は専門知識を持つ業者へ

太陽光発電システムを導入する以上、太陽光パネルの処分をするタイミングは必ず訪れます。環境保護、資源の有効活用、法的な責任を伴う問題なので、導入に合わせてしっかりと調べておくことが大切です。

 

ソーラーパネルは一般の粗大ごみとして出すことはできません。環境に悪影響を与える可能性がある有害物質がパネルに含まれており、法律に則った適切な処分のためにも専門知識を持った業者への依頼がベストです。

まずは、将来的にどういった処理方法が必要か、これから導入を検討している方は太陽光パネルの設置業者に相談してみましょう。

 

また、すでに太陽光パネルを利用中で、今後廃棄が見込まれるソーラーパネルがある場合は、複数の専門業者に見積もりを依頼し、処分費用やリサイクル方法について具体的な情報を集めるところからスタートしてみてください。費用だけでなく、最後まで責任を持って適正に処理してくれるか業者かどうかを確認することが、法律を守り、環境とご自身の安心につながります。

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